夢浮橋(ゆめのうきはし) - The Yume no Ukihashi Site
2015/11/22
源氏物語第五十四帖のあらすじ
横川の僧都に会って、浮舟が生きていることを確認した薫君は、浮舟の弟小君に、還俗するように勧めた横川の僧都の文とともに自分の想いを書いた文を持たせて、小野の里に遣わせます。浮舟の心は思い乱れますが、人違いだといって小君に会おうとはしません。帰ってきた小君の様子からことを察した薫君は、文を出さねばとよかったと気落ちし、自分がかつてそうしたように、だれかが浮舟をかくまっているのではないかと思い悩むのでした。
夢浮橋の古跡と源氏物語
宇治橋西詰、十二単姿で手紙を読む紫式部の座像「紫式部モニュメント」に見守られるように、その前方に「夢浮橋之古蹟」と刻まれた石碑があります。この石碑は1988年に宇治市文化財愛護協会によって建立されたものです。
「法の師とたづぬる道をしるべにて 思わぬ山に踏み惑ふかな」
と書かれた薫の文を見て、浮舟の心は千々に乱れます。しかし、
「昔のこと、思ひ出づれど、更に思ゆることなく、『怪しう、いかなりける夢にか』とのみ、心も得ずなん」
と、意を強くして文を受け取ることを拒みました。
大きな地図で見る
【名称】早蕨の古蹟(ゆめのうきはしのこせき)
【最寄駅】京阪電車宇治駅から徒歩約5分、JRJR奈良線宇治駅から徒歩約8分