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蜻蛉(かげろう)の古蹟 - The Ancient Kagero Site

      2015/11/22

源氏物語第五十二帖のあらすじ
浮舟の姿が見えなくなって山荘では慌て戸惑いますが、消息がわからないことから、死んだものだと判断して形ばかりの葬儀を済ませます。匂宮(におうのみや)は悲嘆の余り病床に伏してしまいます。薫君(かおるのきみ)は、都で華やかな日々を送りながらも亡くなった大君、匂宮に渡してしまった中君、行方も知れずに消えてしまった浮舟と、八宮ゆかりの姫君たちのことを思い、物悲しい思いに沈んでしまいます。

蜻蛉の古跡と源氏物語
三室戸寺の参道を出て府道7号に向かう道を200メートルほど進むと左に折れる道があります。古くより「かげろう道」とよばれた道で、この道を300メートルほど進んだ右手の生け垣に高さ二メートルばかりの自然石があり、この石が蜻蛉の古跡となっています。石の正面には定印を結ぶ阿弥陀如来像、右に観世音菩薩、左に勢至菩薩の来迎阿弥陀三尊、左の裾には仏を拝む上臈(じょうろう)の姿が線彫りされています。これは平安時代後期の作といわれ、藤原時代の阿弥陀如来信仰をあらわしたものといわれています。
「蜻蛉」の巻名は、八宮ゆかりの姫君たちとのはかない宿縁を嘆き、薫君の詠んだ
「ありと見て手には取られず見れば又 ゆくへも知らず消えし蜻蛉」
の歌によります。

蜻蛉の古跡

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【名称】蜻蛉の古蹟(かげろうのこせき)
【最寄駅】京阪電車宇治駅から徒歩約10分、JR
奈良線宇治駅から徒歩約18分

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