黄檗山萬福寺 - Obakusan Manpuku-ji Temple
2015/11/23
黄檗山萬福寺は、中国僧隠元禅師により創建された禅宗黄檗派の総本山です。江戸前期、キリシタン大名や武士への対策として禅宗の立て直しに力を入れ始めた徳川幕府の招請により承応三年(1654)隠元禅師は20数名の弟子を連れ長崎に来日しました。
寛文元年(1661)後陽成天皇の皇后中和門院から大和田御殿と呼ばれた山荘の土地9万坪の寄進を賜り、宇治五ヶ庄において萬福寺の建設が始まります。将軍家からも建築費2万両と建材を与えられ約20年かかって完成しました。萬福寺は中国の福建省の黄檗山にあったものと全く同じ寺に造られ、寺号も同じ黄檗山萬福寺と付けられました。 総門を入ると中央に三門、天王殿、本堂、法堂が一直線に並び、左右に禅堂、伽藍堂、鐘楼などの建物が対象に並ぶ伽藍配置は壮観です。萬福寺は建物が中国の建築様式で異国風であるだけではなく、日常の僧侶の行儀、法式なども伝来の風習を現代まで持ち続けており、広大な境内では雲水達が厳しい戒律のもと修行に励んでいます。
開梆(かいぱん)と呼ばれる木彫りの魚板 東方丈の庭園 舎利殿を望む
大きな地図で見る 【名称】黄檗山萬福寺(おうばくさんまんぷくじ) 【最寄駅】京阪電車黄檗駅から徒歩4分、JR奈良線黄檗駅から徒歩3分 【住所】京都府宇治市五ヶ庄三番割34 【拝観時間】9:00~16:30 【拝観料】大人500円、小・中学生300円