宇治上神社 - Ujigami Shrine
2015/11/22
宇治川東岸からさわらびの道のゆるい勾配を歩いていくと、仏徳山の山裾に宇治上神社がひっそりとその姿をあらわします。
現存する最古級の優美な神社本殿と拝殿を擁す宇治上神社は1994年12月に世界文化遺産に登録されています。宇治上神社は4世紀末、皇位継承を巡り悲運の死を遂げたとされる皇子、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)と、父の応神天皇、兄の仁徳天皇を祀っています。
拝殿の奥、少し高い場所にある本殿(国宝:写真下)は並立する三つの小さな社を大きな流造の建物で覆う特殊な形で平安時代後期の造営とされています。
拝殿(国宝:写真下)は鎌倉時代初期に建てられたもので切妻造の母屋の左右に庇(ひさし)をつけた形など平安期の住宅建築の様式である寝殿造の手法が受け継がれています。
宇治上神社は平安時代に平等院の鎮守社となりその後は近在住民の崇敬を集めて社殿が維持されてきました。
森閑とした境内で悠久の時の流れを感じ、ゆったりとしたひと時を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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【名称】宇治上神社(うじがみじんじゃ)
【最寄駅】京阪電車宇治駅から徒歩10分、JR奈良線宇治駅から徒歩20分
【住所】京都府宇治市宇治山田59
【拝観時間】9:00~16:30
【拝観料】無料