白山神社 － Hakusan Shrine
2015/11/22
宇治橋から宇治川西岸を上流へ約1.5キロメートル、白川（しらかわ）との合流点から右手の山間への道をさらに500メートルほど進むと宇治白川の集落が現れます。宇治白川は藤原頼通の娘で後冷泉天皇の皇后であった藤原寛子（かんし）が平等院の奥の院として白川金色院を建てた場所として知られています。
白山神社は延暦九年（790）に疱瘡（ほうそう）が流行した際にその治癒を願い創建されたと伝えられ、康和四年（1102）年に白川金色院が建立されるとその鎮守社となります。
鬱蒼とした茂みの奥に参道があります。
拝殿正面
拝殿（重要文化財・鎌倉期）は宇治離宮から移築されたと伝えられています。
本殿は一間社流造、桧皮葺。安置されていた本地垂迹（ほんじすいじゃく）の十一面観音像（平安期）は現在は京都国立博物館に保管されています。
市街地からは少し距離がありますが、棚田や茶畑が広がる山里の風景の中でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
大きな地図で見る
【名称】白山神社（はくさんじんじゃ）
【最寄駅】京阪電車宇治駅から徒歩約45分、JR奈良線宇治駅から徒歩約40分、両駅からバス利用の場合は「黄檗宇治大久保線240A」で近鉄大久保行へ乗車し琵琶台口で下車、そこから徒歩約25分
【住所】京都府宇治市白川娑婆山16